FX初心者のfx用語

OCO注文

FX用語には、様々な注文方法が用語として存在しています。
OCO注文も、そんなFX用語の一つです。
OCOというのは「One Cancels the Order」の略です。
Canselsというのは、キャンセルの事ですね。
Orderは注文という意味です。

 

 

 

OCO注文とは、二つの指値注文を出し、どちらかの条件で約定した場合は、もう一方の注文が自動的にキャンセルされる、という方法の注文です。
一見、使い方がわかりにくい注文かもしれません。
ここに有効なOCO注文の例を示しておきます。

 

 

 

例えば、1ドル=92円50銭の為替相場だったとします。
現在10万ドル持っているとしましょう。
この10万ドルは、先日92円80銭で購入したものです。
つまり、現時点では30銭×10万=3万円の含み損という事になります。
さすがに5万円以上は損したくない、と考えているとしましょう。
当然そうなれば、ロスカットラインは92円30銭です。
ここに売り注文を出しておけば、最低その額での取引が可能となります。

 

 

 

しかし、そこだけに売り注文を出している場合、もし仮に一度93円まで上がって、その後また下がって92円30銭に落ちた場合、せっかく利益確定ができるチャンスだったのに、会社に行っている時間帯などの場合は対応できず、5万円の損となりますよね。
そこで、OCO注文の出番なのです。
ロスカットラインの92円30銭で売るという注文と、93円で売るという注文を同時に出す事ができます。
そして、どちらかが約定したら、もう一つの注文は消えます。
これで、もし一度93円に上がってその後下がったとしても、93円で約定されます。
損切りと利食いの両方を同時にできるのです。
常に市場を監視できない人にはとても便利な注文です。

 

 

 

他にも注文の種類はいくつかあるので、FX用語集などで調べてみるといいでしょう。

IFO注文

FX用語の中には様々な注文がありますが、その中の一つにIFO注文も含まれています。
このIFO注文は、FX用語の中にある注文の中でも特に使い勝手が難しい部類といわれています
ただ、その分使いこなせればとても大きな武器となるでしょう。

 

 

 

IFO注文とは、「If Done One Cancels The Order」の略です。
これを見ると何となくピンと来るかもしれません。
このIFO注文は、他のFX用語でもある「IFD注文」と「OCO」注文の複合なのです。
IFD注文は主に買い注文の際に使われ、OCO注文は売り注文で使われるので、複合が可能なのですね。

 

 

 

では、使い方の簡単な例をここで紹介します。
現在の為替市場が1ドル=98円としましょう。
更に、現在の市場の動向を見る限り、1ドル=97円50銭?98円20銭までの範囲で値動きしている、と分析できたとします。
その場合、例えばIFD注文で97円60銭を買い注文、そして98円10銭で売り注文を出せば、利益を得る可能性が高いと言えます。

 

 

 

ただ、必ずしも理想の結果になるとは限りません。
その後急激に円高が進み、1ドル=97円くらいまで一気に下がる可能性だってあります。
そうなると、大きな損をしてしまいますよね。
かといって、ロスカットの売り注文を出して収益の機会を失う可能性も否定できません。
そこで、IFO注文が有効なのです。

 

 

 

IFDでは一つしか出せない売り注文を、二通り出せるのです。
この場合は1ドル=97円60銭で買い注文を出し、もしこれが成立したら、98円10銭、もしくは97円20銭で売る、といった感じの注文になるでしょう。
これで、損切りも利食いも可能になります。


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